ちょっとだけ面白い記事を見つけたので紹介したい。
男性の場合、最も早く亡くなっているのが「未婚の人(死亡年齢中央値約66歳)」で、次が「離婚している人(約72歳)」。そして「配偶者のいる人(約80歳)」「配偶者と死別した人(約86歳)」と続く。
一方、女性は「配偶者がいる人(約78歳)」が最も早く亡くなっていて、次が「離婚している人(約81歳)」「未婚の人(約82歳)」。最も長生きなのが「配偶者と死別した人(約92歳)」。
少し中身を見てみる。
>女性は「配偶者がいる人(約78歳)」が最も早く亡くなっていて
>最も長生きなのが「配偶者と死別した人(約92歳)」。
この結果を見て、女性は結婚しているよりも結婚していないほうが長生きなのだ!という謎の幸福論を語りだす人がいるらしい・・・
さて、そもそも一般的に男性より女性の方が長生きである。
そうすると、配偶者がいる状態で女性の方が先に死ぬというデータ自体が外れ値になる可能性が高い。
それでは、逆に男性の方を見てみよう。
>男性の場合、最も早く亡くなっているのが「未婚の人(死亡年齢中央値約66歳)」
>そして「配偶者のいる人(約80歳)」「配偶者と死別した人(約86歳)」と続く。
この場合、未婚男性より配偶者の居る男性の方が長生きしているように見える。
ただし、重要なのは結婚そのものではなくその母集団の属性である。
男性の場合収入の多さと既婚率には正の相関が見られることが分かっている。また、アル中やギャンブル依存症みたいな人間もまた結婚までたどり着かないのではないだろうか。
この場合、未婚、既婚という属性よりも、母集団の別の要因が寿命を短くしており、その結果婚姻にも影響しているとは考えられないだろうか。
逆に、未婚と既婚で決定的な違いがあるとすれば心筋梗塞や脳卒中といった緊急の治療が必要な病気で早期発見に配偶者が寄与した場合などがあるだろう。
まあ独身だと何も残す物がないので、大病を患うと諦めモードになったり、逆に既婚だと孫の顔が見たいとか、そういった精神エネルギーもある程度は影響しそうではあるけども。。。
いずれにしもて、ランキングやアンケート結果を斜め読みしただけのそれらしい意見を鵜呑みにするのは少々危険である。※2chのサムネとかは大体が馬鹿丸出しの釣りである。
このデータもだいぶ古いようなので、共働き前提や、お一人様が当たり前の今後では大きく変化するかもしれない。
そいじゃ、また。